外国人雇用の実態と課題

日本の少子高齢化が進む中、日本の労働生産人口は減少の一途をたどっており、多くの産業で深刻な人手不足が課題となっています。帝国データバンクの統計によると、2024年の人手不足による倒産件数は、前年比1.3倍の累計342件と過去最大の伸び幅を記録しました。いよいよ懸念事項が現実となり、企業には迅速な人手不足対策が求められる局面となっています。

人手不足による倒産件数(年間推移)|2024年は342件と過去最多を更新
出典:人手不足倒産の動向調査(2024年)|株式会社 帝国データバンク[TDB]

労働力不足解消のため、女性や高齢者などの多様な人材の活用や、DXによる業務効率化が模索される中、注目されているのが「外国人材」の活用です。

厚生労働省の公表した「外国人雇用状況の届出状況まとめ」によると、2024年1月には、日本国内の外国人労働者数は約230万人、外国人を雇用する事業所は前年比で23,312所増加して342,087所となり、どちらも過去最多を更新しています。政府も特定技能制度や技能実習制度などの在留資格をさらに拡充し、外国人労働者の受け入れを促進している状況です。

外国人労働者受け入れの流れは今後も続くと予測され、人手不足に悩む企業にとって、外国人材の積極的な活用が不可欠となっていくと見られています。

データに基づく外国人雇用の課題

貴重な働き手として外国人に期待が寄せられている一方で、外国人労働者の受け入れと運用に困難を抱えている企業は少なくありません。

厚生労働省「令和5年外国人雇用実態調査の概況」より、外国人労働者を雇用する事業所に行った調査による、「外国人労働者の雇用に関する課題」のデータは以下の通りです。

外国人労働者の雇用に関する課題
出典:令和5年外国人雇用実態調査の概況|厚生労働省

まとめると、以下の3つの課題が浮かび上がってきます。

言語・文化の違い
外国人労働者は日本語能力にばらつきがあり、円滑なコミュニケーションが難しい場合があります。十分に意思疎通ができないことで、職場でのトラブルが発生しやすくなります。

在留資格に関する事務手続きや労務管理の負担
企業は外国人労働者を雇用する際に、法令に基づいた適切な事務手続きや労務管理を行う必要があります。法令遵守を怠った場合、罰則の対象となる可能性があります。

生活・労働環境の整備
外国人が日本で働くために、企業には住居手配や生活サポート、労働環境の整備が求められます。こうした支援が不足すると、労働者の離職につながる可能性があります。

このように、限られたリソースの中で、外国人雇用に係るさまざまなコストをどのように工面するかという課題に関して、ハードルの高さを感じている企業は少なくないと言えるでしょう。

平山GSとサンライズの「包括的支援」とは

外国人雇用に係る手続きや生活支援等は、企業が責任を持って行う必要がありますが、採用から就労手続き、就労後のサポートまでを自社内だけで担うのは容易ではありません。

こうした外国人雇用のさまざまな課題に対する解決策を提供するのが、特定技能登録支援機関である「株式会社平山グローバルサービス(平山GS)」と技能実習監理団体である「サンライズ協同組合」です。

グループ企業である両社のサービスを活用することで、技能実習や特定技能の在留資格を持つ外国人の受け入れから就業後のフォローまで、一貫したサポートを可能にしています。

豊富な支援実績

当社では、これまで全国で約1,000名の技能実習生・特定技能の在留資格を持つ外国人労働者を支援してきた実績があります。結果として、技能実習生の3年期間満了定着率は99.5%という高水準を保っています。

外国人雇用の推進には、事前に起こりうるトラブルを予期し、リスクを未然に防ぐことが非常に重要です。そのためにも、私たちは「コンプライアンスの徹底」を最優先に、法的リスクや企業イメージの毀損を防ぎながら業務に当たっています。経験と知識を備えた専門家が、適正な雇用環境の整備をサポートするからこそ、企業と外国人労働者双方にとって安心できる環境をご提供できるのです。

それでは、ここからはサンライズ協同組合と平山GSのサービス内容について詳しくご紹介します。

平山GSの「特定技能」支援事業

サービス内容

平山GSは、特定技能登録支援機関として、在留資格のひとつ「特定技能」を持つ外国人労働者の就労支援を中心としたサービスを展開しています。

特定技能の在留資格を取得するには、一定の専門性や技能の他、業務や生活に必要な日常会話レベルの日本語能力が求められます。そのため、特定技能の在留資格を持つ外国人労働者は、よりスムーズなコミュニケーションが可能であり、より高度な業務を任せられる「即戦力」となる外国人材として期待されています。

こうした特定技能人材を活用していただくために、当社では以下のサービスを行っています。

●有料職業紹介、在留資格申請関係サポート
●全部支援・一部支援サポート

当社の特定技能人材の紹介事業では、人材のマッチングと合わせて、在留資格の取得に伴う入管申請などの複雑な行政手続きを代行し、外国人材が円滑に就労できるようサポートしています。さらに、後述する全部支援・一部支援サポートでは、管理者の定期巡回のもとで外国人労働者の生活支援を行い、労働者の安定した就労を可能にしています。

また、特定技能事業の他に、外国人労働者の雇用管理を一括で行えるクラウドサービスの提供や、専門性の高い外国籍のエンジニア人材の紹介等、企業様の多様なニーズに応える事業を展開しています。

「全部支援」(巡回型)とは?

当社では、特定技能事業の基本サービス「全部支援」として、いわゆる「義務的支援10項目」の代行業務を行っています。

言語や文化の異なる外国人が、入職後も安定して働き続けるために、企業からの生活サポートは欠かせません。そのため特定技能の人材を受け入れる企業には、労働者の生活支援や職場定着を目的とした「義務的支援10項目」の対応が求められています。しかし、これらの必須業務は企業様にとって大きな負担となることが少なくありません。

経験豊富な当社管理者に以下の支援業務を一任していただくことで、業務負担を大幅に軽減することができます。

義務的支援10項目
●事前ガイダンス
●出入国(国内移動含む)する際の送迎
●住居確保・生活に必要な契約支援
●生活オリエンテーション
●公的手続き等への同行
●日本語学習の機会の提供
●相談・苦情への対応
●日本人との交流促進
●転職支援(人員整理等の場合)
●定期的な面談、行政機関への通報

特定技能の在留資格は転職や離職が可能であるため、受け入れ先の企業様にとって、外国人材の定着を促進することは非常に重要です。当社の「全部支援」サポートをご利用いただくことで、離職リスクの低減を可能にしています。

また、要望に応じて労務担当者兼通訳の常駐サービスや、産業カウンセラーが定期巡回するサービスなどもご用意しており、「一部支援」として支援内容をカスタマイズすることも可能です。

サンライズ協同組合の技能実習生受け入れ事業

サービス内容

サンライズ協同組合は、政府認可を受けた外国人技能実習生受け入れ・監理を行う非営利団体です。技能実習生と受け入れ企業の双方に対し、受け入れから帰国まで一貫した支援を提供しています。

技能実習生制度とは、開発途上国等の外国人を一定期間受け入れ、OJTを通して技能を移転するための制度です。技能実習の対象となる職種・作業は限定されていますが、実習を終えた後、その経験を活かして母国で活躍するほか、「特定技能」の在留資格を取得し、即戦力として再来日するケースもあります。

企業が技能実習生を受け入れる際は、当団体のような政府認可の監理団体を通すことが法律で義務付けられています。私たちは、コンプライアンス遵守を徹底した監理・指導により、受け入れ先と実習生の双方が安心して実習に取り組める環境を整えるべく、業務にあたっています。

4つの監理特徴

円滑な技能実習実施のため、サンライズ協同組合では以下の4つの監理を行っています。

入社後5日間の通訳・翻訳業務
監理団体として、実習生の言語面のサポートは非常に重要な業務です。入社後の最初の5日間は、実習生と受け入れ企業の間で通訳・翻訳を行い、実習生がスムーズに業務を開始できるよう丁寧に支援します。全て実習生の母国語で指導を行うため、業務だけでなく生活面でも安心してスタートを切ることができます。

定期巡回・生活指導
管理者が月に1度実習生の自宅を訪問し、住居の状況を確認・指導したうえで、報告書を作成します。さらに、日本での生活マナーや公共施設の利用方法について指導を行うことで、文化や習慣の違いによる近隣トラブルを未然に防ぎます。

24時間相談サポート
当団体の担当者が窓口となり、SNSを活用して母国語での相談を24時間受け付けています。日常のささいな悩みから、病気や怪我などの緊急時の対応まで迅速にサポートし、問題の早期解決に努めることでトラブルの防止につなげています。

定期監査とコンプライアンスの徹底
日々の労務状況を随時確認・更新し、書類やデータの適切な管理を徹底しています。また、技能実習制度に関する最新の情報をもとに、法令遵守を徹底しながら、受け入れ企業と実習生が安心して実習に取り組める環境を整えています。

当団体の支援を活用していただくことにより、適正な監理によって法令遵守が徹底され、受け入れ企業様のコンプライアンスにまつわるリスクを軽減できます。また、実習生にとっても、言語や生活面のサポートを受けられることで、職場への適応がスムーズになり、技能習得の効果を最大限に高めることを可能にしています。

まとめ:未来の外国人雇用と平山GS・サンライズの展望

外国人労働者の受け入れは、今後ますます重要性を増していきます。しかし、外国人雇用に対する適切な知識とサポート体制がなければ、受け入れ先企業は大きな負担とリスクを負うことになりかねません。

当社では、外国人材の採用から就業後のサポートまで一貫した支援を提供し、企業の負担やリスクを軽減するとともに、外国人労働者が安心して働ける環境づくりを進めています。

今後も確かな実績と経験をもとに、企業と外国人労働者の双方にとって最適な解決策を提供してまいります。外国人労働者の採用を検討されている企業様は、ぜひ当社までご相談ください。

人材教育事業

「現場改善コンサルティング」「製造請負」「製造派遣・人材紹介」という事業の中で培った社員教育ノウハウを活かし、出張セミナー研修運営等さまざまな人材教育事業を提供しております。

研修・セミナーの内容もご要望に応じてカスタマイズすることもできます。人材の育成・教育にお悩みでしたら御気軽にお問い合わせください。

出張研修のコンテンツ一例

・安全衛生 / 「安全配慮義務セミナー」 「職長教育」  「安全管理者専任研修」 等
・改善 / 「トヨタ実践道場」  「IEの基礎」 「職場改善の進め方」 等
・コスト / 「コストダウン手法」 「実践・原価管理」 「企業会計財務諸表の見方」 等
・新卒関連 / 「社会人としての心得とマナー」 「生産活動と5Sの基本] 等
・生産 / 「生産管理の基礎」 「5S」 「TPMと設備保全」 等
・品質 / 「現場で役立つ品質管理」 「現場力を高めるISO9001」 等
・マネジメント / 「仕事のムダの改善と問題解決」 「管理者の役割と責任」 「労務管理とメンタルヘルス」 等
・労務 / 「法務研修」 「適正請負セミナー」 「派遣法セミナー」等

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製造派遣

短期的な人員の補充には「派遣」、正社員雇用が必要な場合は「紹介」という形で、お客様のご要望にマッチした、即戦力となる人材をお届けいたします。

製造業における技術はもちろん、「充実した教育体制(ソロフライトプラン)」と「カウンセリングシステム(ココロケアサポート)」を取り入れ、ヒューマンスキルも備えた優秀な人材を育成しております。

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開発&設計技術者派遣事業

「機械設計」「電気電子設計」「ソフトウエア開発」「プラント設計」など、高度な技術力を要求されるこれらの分野でも高い評価をいただいています。

トップレベルのスキルを持つエンジニアから、サポートを行うスタッフまで、幅広い技術者を取りそろえて、お客様の開発環境の最適化を支援しています。開発&設計技術者派遣事業については、平山グループ内の(株)トップエンジニアリングが担当いたします。

TOP ENGINEERING INC.

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